「兵は拙速を聞くも、いまだ巧の久しきを睹ざるなり」

戦争は素早い作戦が効果をあげると聞くが、巧妙であっても長期化した作戦が成功した例は知らない

— 孫子・作戦篇

「知彼知己者，勝乃不殆；不知彼而知己，一勝一負；不知彼不知己，每戰必殆」

相手を知り自分を知る者は勝利に危険はない。相手を知らず自分を知る者は一勝一負。相手を知らず自分も知らない者は毎戦必ず危険がある

— 孫子・行軍篇

「覇王の兵、大国を伐てば、その衆集まることを得ず」

覇道を行う王の軍隊が大国を攻撃すると、その術が結束することはできない

— 孫子・九地篇

「兵とは国の大事なり、死生の地、存亡の道、察せざるべからざるなり」

戦争は国家にとって重大事である。国民の生死、国家の存亡がかかっており、慎重に検討しなければならない

— 孫子・計篇

「これを経るに五事をもってし、これを校ぶるに計をもってして、その情を索む」

五つの基本事項で検討し、七つの比較項目で優劣を判断し、実情を探る

— 孫子・計篇

「道とは、民をして上と意を同じくし、これと死すべくこれと生くべくして、危きを畏れざるなり」

道とは、リーダーと人々が同じ志を持ち、生死を共にし、危険を恐れない状態である

— 孫子・計篇